2016年3月16日水曜日

やはらかに柳あをめる

上納池公園に、一本のしだれ柳(糸柳)が植わっています。春の訪れを告げるように、新緑に衣替えして風に揺れています。



やはらかに柳あをめる

この一節をなぜか覚えていますが、春の訪れを喜ぶ詩歌の出だしだとばかり思っていました。  
今回調べてみたら、石川啄木の歌集「一握の砂」に所収された短歌の一・二句でした。

      やはらかに柳あをめる
      北上の岸辺目に見ゆ
      泣けとごとくに  

この歌の前には、下の歌が載っています。

      石をもて追はるるごとく
      ふるさとを出でしかなしみ
      消ゆる時なし


生活苦に打ちひしがれながら、ふるさと渋民村を偲んだのでしょう。

枝をよく見ると、花が咲いています。しだれ柳は雌雄異花だそうですが、どうも雄花のようです。




2016年3月8日火曜日

濃霧

 
 今朝(3月8日)雨戸を開け始めたら、一瞬白くて何も見えません。更に雨戸を開けたら景色がぼんやり見えてきました。
こんなに濃い霧は、当地方ではあまり経験したことがありません。

近くの153号線に行ってみると、自動車はヘッドライトを点灯して走っています。
近くのマンションも霞んでいます。

 
 
若い頃、倉敷市の海に近い、独身寮に住んでいたことがありますが、夜になるとよく霧が出たものです。
ふと、その頃を思い出しました。